【先人の知恵】教育

論理的思考力とは?子供から大人まで絶対に学んでおきたい情報

なんで上手く伝わらないのかな?どうやったら自分の意見を正しくまとめられるのだろうか?

私は、ずっと悩まされておりましたが、論理的思考力について学んでからは、最近何かいい方に変わったね。なんか賢くなった?等々を言われる様になり、とても嬉しいことが多くなりました。

本記事は、論理的思考力の学び方について説明します。

本記事は、こんな人におすすめ!
  • 自分の考えを上手く相手に伝えたい人
  • 勉強や学んだ内容を整理して説得力をつけたい人
  • 日常の会話や発信者側で「伝える力」を高めたい人
  • これから先、AIを使いこなす側になりたい人
  • 論理的思考力について、学んだ事がない人

また、論理的思考力の基本である3つの考え方についても説明します。

論理的思考力3つの基本
  • 演繹法(えんえきほう)
  • 帰納法(きのうほう)
  • 弁証法(べんしょうほう)

論理的思考力をわかりやすく解説し、情報整理・問題解決・伝える力につながることを紹介します。

さらに、具体的な技法(ロジックツリー・ピラミッド思考・MECE)も具体例を用いて、今日から使える実践方法をお伝えします。

上記記載の3つの基本と具体的な技法だけでも覚えておいて損は無いと思います。

はじめに

日本の小学校では、2020年度から、中学校では2021年度からプログラミング教育が必修化になり、なぜプログラミングを教育する必要性があるのでしょうか?

単純に、プログラミング言語を全員が、使えるようになるためではないと思います。現代でもプログラミング言語を使えなくても色々な対応ができる便利なツールは、たくさんありますよね。

狙いは、プログラミング的思考を養うためだと思います。プログラミング言語というのは、一つの言語を誤って入力するだけでも間違った動作を行います。

どこを間違えたのかを深掘りする必要性があり、また問題解決能力や効率化を図る能力も向上させるそういった背景や狙いがあると思います。

問題解決能力やプログラミング的思考を学ぶ意味

なぜ、問題解決能力やプログラミング的思考を学ぶ必要性があるのでしょうか?

それは、急速な時代の変化に対応する為だと私は、考えております。

つい最近まで、AIが間違えても当たり前の様な風潮がありましたが、今はどうでしょうか?かなりの精度になってきていますよね。※2025年4月時点

それが10年後、20年後、先にどうなっているか想像してみるとAIが導き出したものが、全て答えと判断される風潮が、当たり前になっているのではないかと私は思います。

【例】この先、賢い人が発明した発明品や論文が、AI判定では、間違えていると判定されてしまった場合、今ならAIが間違っていると思えるかも知れませんが、AI判定が駄目ならそれが正しいと判断されてしまうのではないでしょうか。

そうなると人は、どうなるのでしょうか?考える必要性が無くなってしまいますよね。。

でもAIに何かを依頼するのも人が、考えた上で依頼しなければいけないので、問題解決能力や効率化を図るための問題提起を考える力が必要になります。

※あくまでここまでの話は、筆者の憶測論になります。

ですが、真実が一つあります。それは、筆者が論理的思考で、少し考えた憶測論という事です。

なぜ「論理的思考力」が必要なのか?

冒頭記述のプログラミング的思考と論理的思考は、似て非なるものですが、問題を解決するという本質は、変わらないと思います。

例えば、「どうやって説明すればいいの?」「この問題、どこから考えればいいんだろう?」

そんな時に必要になるのが、論理的思考力(ロジカルシンキング)です。

これは、筋道を立てて、わかりやすく考えたり、伝えたり、結論を導き出す思考法です。

論理的思考力を身につけるメリット
  • 勉強や学んだ内容を自分なりの考えで、整理できる(情報整理、意思決定能力)
  • トラブルや困った際、本当の原因を見つけられる(問題解決能力)
  • 自分の考えを上手くまとめ説明できる(コミュニケーション能力)

つまり、「論理的に考える力」は、勉強にも人間関係にも、社会に出てからも、役立つスキルです。

【1】演繹法(えんえきほう)

演繹法とは、「ルールや前提から結論を導き出す」思考法です。

演繹法(具体例)
  • 【ルール】飲酒運転は、法律で禁止されている
  • 【事実】彼は、飲酒運転をした
  • 【結論】彼は、法律に違反している

つまり、「大きな前提(ルール)」から「小さな事実」を導き出す方法です。

この考え方は、説明に説得力を持たせたいときにとても役立ちます。

演繹法を使うと、事実や考え方がぶれず、相手になるほどと伝わる話し方ができます。

演繹法のメリット・デメリット
  • メリット:前提が正しければ結論の確実性が高い、伝える相手を納得させやすい
  • デメリット:前提が間違えていると結論も間違えてしまう、前提が複雑になると分かりにくい、新しい発見が困難(既存のルール・事実が必要)

【2】帰納法(きのうほう)

帰納法は、「複数の事例から共通点やパターンを見つけ一般論や法則・結論を導き出す思考法です。

帰納法(具体例)
  • ランニングした日は、気分が良かった
  • ジョギングした日も気分が良かった
  • ストレッチした日も気分が良かった

【結論】運動すると自分の気分が良くなる

このように、「いくつかの実例から、ルールや結論を見つける」方法が帰納法です。

帰納法は、日常で学びを得たり、自分の考えをまとめたりする時に使用すると効果的です。

【帰納法】で、作ったルールをさらに【演繹法】で使用すると以下の様になります。

帰納法から演繹法を使用した(具体例)
  • 【ルール】運動すると自分の気分が良くなる
  • 【事実】今日は、ランニングをした
  • 【結論】今日は、気分が良い

新しい発見から事実の精度を上げる事もできます。ですが、そんな帰納法にもメリットとデメリットがあります。

帰納法のメリット・デメリット
  • メリット:共通点やパターンを見つけ、一般論や法則を見つけられる、事実やデータに基づいた結論を導き出せるので、根拠がある
  • デメリット:事実・データに誤りや偏りがあると、結論の信頼性が低下する、集めたデーターや情報には、限りがある為、結論が全てのケースに該当する保証は、無い

デメリットを見ていただきたいのですが、全ての事実・データには、限りがあるので、全ての問題には、該当しない。なので、自身の問題に合った答えを導き出す必要性があります。

【3】弁証法(べんしょうほう)

弁証法は、「AとBの意見を比べて、結論Cを考える」思考法です。→ 対立からより良い結論を探す

  • A=テーゼ(主題)
  • B=アンチテーゼ(Aに対する反論や主張)
  • C=ジンテーゼ(AとBを統合し、新たな答えを生み出す

具体的には、以下の様な例になります。(以降、テーゼ等は、A,B,Cで省略)

弁証法(具体例)
  • A:お金はしっかり貯金しておくべき
  • B:貯めるより、投資して増やすべきだ
  • C:貯金しつつ、一部はリスクを取り投資するのが賢い

意見が分かれた際、両方を考えた上で新しい視点を作る思考法が弁証法です。

この方法は、会議や日常の会話など、意見の違いをまとめる際にとても役立ちます。

とても有効的な、弁証法にもメリットとデメリットが存在します。

弁証法のメリット・デメリット
  • メリット:問題解決能力の向上、創造力向上、共感することでコミュニケーションが円滑化
  • デメリット:結論に至るまで時間が掛かる可能性あり、議論が複雑になる可能性もある、建設的な議論をする必要性がある、創造した内容を伝える相手に正しく理解してもらうのが困難

ロジックツリー法

ロジックツリー法とは、問題やテーマを論理的に分解する技法であり

1つの問題をWhat(何が?)Why(なぜ?)How(どうやって?)と深掘りしていく方法です。

1. 要素分解(Whatツリー)
  • 目的:目的や目標の細分化
  • 問い:「何が?」で分解
  • 特徴:曖昧な目標を具体化できる。具体的な内容を把握できる。
2. 原因追求(Whyツリー)
  • 目的:問題の原因を特定する
  • 問い:「なぜ?」で深掘り
  • 特徴:根本的な原因を追求するのに有効的
3. 問題解決(Howツリー)
  • 目的:問題の解決策を明確にする
  • 問い:「どうやって?」で対策を具体化
  • 特徴:実行可能な行動を整理することができる

細分化することで、具体的な行動内容や問題解決へのヒントが見えてきます。

問題解決能力を育てる事が可能です。

ピラミッド思考

ピラミッド思考は、ロジックツリーとは逆の順序をたどります。「事実→理由→主張」という流れの思考法です。この思考法は、日常的に使われている事が多いです。

【例】俳優Aと女優Bが親密な写真を載せている。きっと彼らは付き合っているに違いない。

前半が「事実+理由」後半が主張です。

ピラミッド思考(具体例)
  • 事実:事前に議題を共有した会議は、平均で20分時間が短縮されている
  • 理由:参加者が、議題を把握し、準備して会議に臨めるから
  • 主張:会議前に議題を共有することで、無駄な時間を減らせる。

このように事実から理由を考え主張することで、説得力が増します。

他にもメモを取る際、事実だけをメモしている人が多いですが、事実から理由を抽象化し主張を明確化にすることで、具体的な自分のするべき事に変換も可能です。

MECE

考えを整理する際、漏れや重複がないように確認する思考法です。

MECE(具体例)

【顧客を年齢で分類】 10代未満/20代/30代/40代/50代/60代以上

  • 重複なし:1人が2つ以上の年齢層に属さない
  • 漏れなし:全年齢層をカバー

MECEを意識すると、考え方が整理されて、説明しやすくなります。

論理的思考で得られる力

論理的思考力は、下記の様な能力を大きく伸ばします。

1. 情報整理能力 → 情報や問題に関する深い知識と要点や必要ポイントが理解できる様になる。

2. 問題解決能力→論理的に物事を考える能力、分析力が身につく。

3. コミュニケーション能力 → 人の話を正確に把握する力が身につく。また他人の立場で物事を捉える事ができ、自分だけで考えるよりも他者の意見を尊重できる様になる。

今日からできる!論理的思考力トレーニング

1. 「なぜ?」をくり返してみる → 原因を深く考える能力がつきます。

2. 毎日の「気づき」をまとめる → まとめれば、帰納法の練習になります。

3. 問題の対立が生じた際、両方の立場で考え最善策を立案する → 弁証法のトレーニングになります。

まとめ

論理的思考力は、「演繹法」「帰納法」「弁証法」という3つの考え方やロジックツリー・ピラミッド思考・MECEという技法を覚えておいて損は、ないと思います。

論理的に考える力は、一生使えるスキルです。

日頃から小さなことでも考えてみる。これを行わなければ、思考力が身に付くことは無いと思います。ぜひ今日から少しでも実践してみてください!!