【先人の知恵】教育•名言•教訓

演繹法とは?大前提・小前提・結論など三段論法も分かりやすく解説

本記事は、論理的思考力の基本の一つ

演繹法(えんえきほう)について、具体例を使いながら分かりやすく解説いたします。

ナレッジボーイ
ナレッジボーイ

本記事は、以下のような方におすすめだよ!!

・演繹法を詳しく知りたい方

・三段論法を知りたい方

・論理的思考力を学びたい方

・大前提、小前提も知りたい方

「大前提・小前提・結論の意味など三段論法」についても解説いたします。

演繹法で鍛える論理的思考力

現代は、毎日大量な情報に溢れている情報過多な時代です。

情報の中から信頼性のある情報を自分で取捨選択し、自身が抱える問題解決のために「論理的思考力」がこれまで以上に必要だと思います。

論理的思考力とは、感情や直感だけに頼ることなく筋道を立てて考えた上で、結論を導く思考法です。

その中でも特に重要な基本の一つが「演繹法(えんえきほう)」になります。

論理的思考力の基本や技法について知りたい方は

こちらの記事をご確認ください。↓

演繹法と三段論法

演繹法(えんえきほう):一般的な法則・ルール前提から論理的に結論を導き出す思考法になります。

・三段論法(さんだんろんぽう):演繹法の具体的な形式で、「大前提、小前提、から導かれる結論」の3つで、構成された論理的思考法になります。

最も古典的な例としては、ソクラテスの三段論法が挙げられる。

ソクラテスの三段論法

大前提:全ての人間は死すべきものである。

小前提:ソクラテスは人間である。

結論:ソクラテスは死すべきものである。

前提が正しい限り、結論も正しくなるのが演繹法の特徴です。

三段論法は、演繹法を論理的に整理し、結論を明確にするため思考法です。

演繹法は「一般論から結論を導き出す」という思考法の総称で、三段論法は、演繹法の具体的な形式の一つです。

どちらも、論理的な結論を導き出すために使用できます。

大前提の意味

大前提について説明いたします。

「大前提」とはルールや共通認識があるものととらえると分かりやすいかと思います。

人間=哺乳類(大前提) 

人間が、爬虫類と言う人は少ないと思います。。

演繹法を使用する上で、大前提が一番重要になります。

人間=爬虫類で考えると… 

ソクラテスは爬虫類になってしまいます。。

「大前提」誤った例

×大前提:全ての人間は爬虫類である。

○小前提:ソクラテスは人間である。

×結論:ソクラテスは爬虫類である。

大前提が誤っていると、結論まで誤った答えになってしまいます。

大前提が間違えていないかを確認することが大事になります。

「大前提」正解例

大前提:全ての人間は哺乳類である。

○小前提:ソクラテスは人間である。

◎結論:ソクラテスは哺乳類である。

大前提が正しければ結論の確実性が高くなります。

小前提の意味

小前提について解説します。言葉の意味が下記になります。

意味:三段論法で、二個の前提のうち小概念を含む方の前提

私は最初見た時??意味がわかるようでわからない。。

簡単に説明すると「大前提」より効力がない、前提条件や具体的な事実などと捉えると分かりやすいかと思います。

「小前提」誤った例①

○大前提:全ての人間は哺乳類である。

×小前提:夏目漱石は猫である。

×結論:猫は哺乳類なので人間である。

夏目漱石さんは、吾輩は猫であると言われましたが人間です。

間違えた条件で、小前提に当てはめてしまうと猫が人間になってしまう可能性があります。。

上記は、結構無理やり感があるので、さらに分かりやすく小前提を間違えた例は

「小前提」誤った例②

○大前提:全ての魚は水中で生活する。

×小前提:イルカは魚である。

△結論:イルカは魚なので水中で生活する。

イルカが水中で生活していることは、正しいのですが

イルカ(哺乳類)は魚では無いので、「全ての魚が水中で生活する」意味の結論としては説得力が無くなってしまいます。

結論とは

結論とは、と書いてあり結ばれている紐が五つある姿

意味:議論でまとまった最終的な結果を述べること、前提から導かれる判断

漢字で「結」

むすぶ・つなぐ・まとめる・けつ・結果の(けっ)や色々な言葉の意味や読み方があります。

共通して分かることは、ばらばらなものを一つにまとめてくれたり・繋ぐ意味があると思います。

なので、議論や一般論でまとまった答えや結果が「結論」と言う意味になります。

演繹法のメリット・デメリット

演繹法のメリット・デメリットについて解説いたします。

メリット
  1. 前提が正しければ結論の確実性が高い、伝える相手を納得させやすい
  2. 演繹法で導き出された結論は、根拠があるため説得力があります。
  3. 悩みや問題解決など、あらゆる場面で使用可能。
デメリット
  1. 前提の正確性や根拠を確認する必要性があり手間や時間がかかります。
  2. 前提が間違えている場合、結論も間違えてしまう。
  3. 前提は、「既存ルール・一般論・事実・根拠」が必要になり、新しいアイデアを創出する事は不向き

演繹法で思考力を鍛える方法

演繹法で思考力を鍛えるには、以下のような方法があります。

思考力を鍛える方法
  1. 三段論法の練習:前提と結論の関係を分析することで、正しい構造が理解できるようになる。
  2. 文章を書く:主張・根拠を明確にし、一貫した論理的な文章を書くことに意識することで、自然と演繹的な思考が身につく。
  3. 議論に参加する:他者と論理的に議論することで、自然と自信の論理的思考力が鍛えられる。

上記以外でも鍛える方法は、「ロジックツリー法・帰納法・弁証法」などがあります。

まとめ

演繹法は、日常生活やビジネスの場面で活用できる思考法です。

効率的に思考をまとめたり、説得力のある意見を言えたり、生活において非常に役立ちます。

社会の複雑化・多様化が進む現代において、物事を冷静に判断し、意思決定を行う上で一生活用できるスキルです。

演繹法は、万能な思考法ではない。

正しい前提に基づくことが大前提であり、それを見極める批判的思考力や、メリット・デメリットを理解した上での活用が求められます。

論理的思考力を鍛えるには、多様な論理的思考法を理解し、使いこなせるようになることが大事です。