
あなたは「リーダー」でなければ嫌ですか?
ビジネスで、多くの方が初めに「リーダーシップについて学ぼう」そう考えている人多くないですか?
今後は、リーダーになりたいと目標を掲げるのは、とても素晴らしい事です。
ビジネス書の多くは、リーダーシップについての記載やリーダーシップ書籍が、あまりにも多い気がします。
仕事の方と話してもこういうリーダーが良いとか、リーダーはこうあるべきとか、リーダーじゃない方々が話している機会が、多いと感じております。
私は、いつも疑問に思います。ちゃんとリーダーの事を支えれていますか?
もし会社員で、出世を目指している方ならこの様なリーダーシップスキルを身につける前に
会社や上司、同僚、取引先の愚痴を言わない方が、よっぽど出世ができると思います。
ビジネスのスタートは、大体がフォローする側、大多数の方々が、通る道だと思っております。
リーダーシップを学ぶ前にフォローシップについて学ぶべきでは?
あまりにもフォローシップが軽視されていないか?と感じ記事を書かせていただきました。
向上心のある人ほど「支える力」を学ぶ必要があります。
- 出世を目指す若手社員
- 部下との関係に悩む管理職
- チームに貢献したいが、どう動くべきか迷っている人
リーダーシップ
リーダーシップは、単に「命令する力」ではありません。
リーダーになったからと言って偉くなってはいけません。
本質は、メンバーにビジョンや方向性を示し、主体的に動いてもらう力です。
優れたリーダーは、チームをどうするべきかを考えています。
どんなビジョンや方法で、プロジェクトの成功を導くべきか、目標は明確にするべきかな?誰とどう動こうか。
どうしたら主体的にチームのメンバーに効率良く動いてもらえるか、メンバーにどう伝えれば、共感と納得してもらえるだろうか?
リーダーは、チームを統率し成果をより良くするための役割を担います。
フォローシップ
一方で、フォローシップとは何でしょうか?
これは単に「上司の言うことを素直に聞く」ことではありません。明確な定義はありません。
私は、リーダーを支え、チームの成果に主体的に貢献する能力と思っております。
1988年にロバート•E•ケリー氏が『フォローシップ』概念を提唱してくれました。
フォローシップとは単なる「指示を受けて従うこと」ではなく、能動的に組織に貢献する姿勢や行動のことです。
ケリー氏は、「優れたフォロワーなくして、優れたリーダーシップは成り立たない」と強調しています。
フォロワー分類モデル
ケリー氏はフォロワーを2つの軸で分類しました
1. 批判的思考力(Critical Thinking)
「物事を主体的・論理的に考える力」単に批判するのではありません。
建設的に問題に対して提唱し、解決策を提示する思考力のことです。
2. 積極性(Active Engagement)
「自ら進んで行動し、責任を持って関与する姿勢」
この2軸をもとに、フォロワーを次の5タイプに分類しています
A. 模範型(Effective Follower)
1)高い批判的思考力 + 高い積極性
2)リーダーに盲従せず、自分の意見を持ちながらも協力的
3)チームを支える中核的存在
B. 従順型(Conformist Follower)
1)批判的思考力は低いが、積極性は高い
2)上司の指示に忠実で行動力もあるが、自分の頭で考えない
3)権威に弱く、時に危険な判断も受け入れてしまう
C. 疎外型(Alienated Follower)
1)批判的思考力は高いが、積極性が低い
2)組織に対する不信感を抱いており、批判的だが非協力的
3)かつて理想を持っていたが、挫折した人に多い
D. 消極型(Passive Follower)
1)批判的思考力も積極性も低い
2)指示待ちで、自分から動かない
3)最小限の責任しか果たさない
E. 実利型(Pragmatic Follower)
1)状況に応じて他の4タイプを使い分ける「現実主義者」
2)柔軟だが、信念がぶれやすい一面もある
一番の理想は、模範型を目指すべきかと思います。
リーダーを立てながら、チーム全体を成功に導く。それが真のフォロワーであり支える力です。
これからの時代での重要人材
向上心のある人ほど、「リーダーにならなければ」と焦りがちですが、冷静に考えてみてください。
- 会議でうなずくだけのリーダーより、的確な質問を投げかける人のほうが影響力がある
- 全体を見渡せないリーダーより、現場を動かす人のほうが周りが慕う
どちらが“上”より“必要か”が重要なのです。
これからの時代に求められるのは、「チームを引っ張っていく事もできるし、支えることもできる人材」かと思います。
今日から実践!「フォロワー力」の鍛え方
あなたの周りにも優秀かつ周りを支えている人はいませんか?
- 空気を読み、会議を前に進めてくれる人
- チームのモチベーションを自然と高めてくれる人
- チームの事を考え主体的に行動してくれる人
彼らは、支える人として非常に優秀です。どうやってその力を育てるのか?
今日からできることを4つを紹介します。
- チームとしてどうするべきかを考え、行動してみる
- リーダーが見えていない視点を、さりげなく支える
- チーム全体を見渡し「今、誰が何をしているか?」把握してみる
- 問題に対し、解決策を考え 建設的な質問を投げかける
フォローシップは、「小さなリーダーシップの積み重ね」なのです。
どちらも使いこなせる人になろう!
自分がどの様な価値を提供できるかを考える。
こう言う視点が重要かと思います。完璧な正解などはありません。
「今、自分がリードすべきか?支えるべきか?」を判断し行動できる人が、最も重宝される人材になる。
そうであるべきと思っております。
自身の成長だけでなく、チーム全体や会社の成長を意識する。
まさに真のプロフェッショナルです。
『学びを深めたい人が読むべき本』
最後までご視聴ありがとうございました!少しでもあなたの学びに繋がりますように。